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11、阿修罗 绘卷第四章:王者 ...

  •   深淵の牢獄を破壊した後、阿修羅は魔神軍を率いて善見城をすばやく陥落させたが、帰還した阿修羅を迎えた故地はもはや記憶の中の姿とは違っていた。天域の紛争と苦難が平和にとってかわり、どこもかしこも殺戮と戦いに覆われていた。

      在摧毁深渊之狱后,阿修罗带领魔神军队,迅速攻下了善见城,然而迎接阿修罗归来的故土,早已不是他记忆中的模样。天域的纷争苦难已被安详宁静所取代,杀戮和战争的踪影无处可寻。

      もうすぐ夜になろうというころ。善見城の天人たちはとっくに城を出ており、城中は閑散と、もはや誰もいない様子だった。阿修羅はその中で、遠くからかすかな鐘の音を聞いた。何か明らかにできない秘密を隠しているようにも思われ、阿修羅は音の源を探りに出かける。

      夜色将至,善见城中的天人民众早已被送出城,城中空空荡荡,仿佛所有人都已离去。阿修罗却听到了远处传来的钟声,钟声虚无缥缈,仿佛隐藏着某种不能言明的秘密,在指引他上前一探究竟。

      鐘の音は墓地から響いていた。墓守の司祭が阿修羅に言うには、これは天人族の英雄たちの墓だという。

      钟声的源头是一处墓园,守墓的祭司告诉阿修罗,这是安息着天人一族英雄们的墓园。

      墓地では無数の心魂が満天の星のように燃えていた。阿修羅がその中を歩いていると、まるで広い夜空の中を進んでいるようだった。星たちは鐘の音に惑わされ、阿修羅を奥深くへと導いていく。そこで阿修羅は見慣れた名前を目にした。墓碑に刻まれていたのは、翼の軍団の兵士たちの名前だった。

      墓园之中燃烧着无数心魂,仿佛繁星满天,阿修罗游走在其中,像是在浩瀚的夜空中穿行,群星受钟声的蛊惑,指引他走向深处,在那里,他见到了熟悉的名字。墓碑上刻着的名字,竟都是翼之团曾经的战士们。

      「この者は知っているぞ。翼の軍団の三人目の軍医だった。これも知っている。龍巣城から帰ってこなかった者の一人だ。」

      “这个人我记得,是翼之团的第三个军医。这个人我也记得,他是龙巢城没能回来的人之一。”

      「これは……最後まで翼の軍団を裏切らず、私とともに深淵の牢獄につながれていた。苦痛にたえられず、魔神にもなろうとせず、私と会ったときに自分を食らうよう私に哀願していた。」

      “而这个……他到最后也没背叛翼之团,与我一起被投入深渊之狱,不堪忍受痛苦,又不肯堕落成魔神。在我遇到他时,他求我吃了他。”

      道の果てで阿修羅が目にしたのは、一段と大きな墓碑だった。

      在路的尽头,阿修罗看到了一座雄伟恢弘的墓碑。

      司祭が言う。「ここに眠っておられるのは、天人族の大英雄であり、かつて帝釈天様とともに鬼族に対抗し、体制を転覆させたお方です。」

      祭司说道:“安眠在这里的大人,是天人一族的大英雄,曾和帝释天大人一起抵御鬼族,推翻旧制。”

      阿修羅が司祭の言葉にしたがって墓碑を見ると、そこに刻まれていたのは自分の名だった。天人の墓には不滅の炎が燃え続けるように、死者の心魂の欠片が捧げられている。墓碑の前の炎が燃えていたであろう場所には白い蓮の花が置かれている。純潔な蓮の花びらには、少し前に誰かによってのせられたように露の玉が光っている。

      阿修罗顺着他的话,低头看向墓碑,却看到了自己的名字刻在了墓碑上。天人的墓上往往供奉着死者的心魂碎片,如同不灭的火焰般燃烧。墓碑前本应燃烧着火焰的地方静静躺着一朵白莲,白莲冰清欲滴,花瓣上凝结着露珠,仿佛是不久前被人留下的。

      その瞬間、阿修羅には鐘の音の本当の意味が分かった。

      那一瞬,阿修罗突然明白了钟声的真意。

      「あなたは阿修羅様が英雄と呼ばれるにふさわしくないと思われるか?」司祭がたずねる。

      “难道你不觉得阿修罗该当英雄之名吗?”祭司问。

      阿修羅が答える。「英雄?阿修羅は歯牙にもかけられないほどの低い階層の出身だ。おごり高ぶって無数の命を奪った。どこが英雄だと言うのだ。」

      阿修罗道,“英雄之名?阿修罗出身低微为世人所不齿,刚愎自用杀人无数,哪里称得上英雄。”

      「陛下はおっしゃった。血統で人の価値は決まらぬと。陛下は慈悲深いお方だ。過ちがあってもその人間を否定する理由にはならぬ。運命が阿修羅様に過ちを犯させたとしても、英雄であることに変わりはない。」司祭が言う。

      祭司却说道,“陛下有令,血统不能决定人的价值,陛下仁慈,失误也不能成为否定他人的理由。即使命运使阿修罗错过,他也依然是英雄。”

      「では貴様は阿修羅が今どこにいるか、知っているのか?」

      “那你可知道阿修罗现在身在何处?”

      「陛下はおっしゃった。英雄は運命に屈服することはない。だから、運命が彼らを漂泊させるのだと。だから、王の命に従って鐘を鳴らし、高らかに歌い、英雄がさまよう道の上で、彼らのために帰るべき道を指し示すのだ。」

      “陛下曾说过,英雄从不肯低头于命运,所以命运使他们漂泊。因此王命我们鸣钟,命我们高歌,以在英雄徘徊的路上,为他指引归路。”

      阿修羅にはそれ以上話を聞くつもりはなく、かがんで蓮の中に手を触れた。そのとき、墓碑には自分の名だけでなく、短い墓誌銘が刻まれているのに気づいた。そこで阿修羅は小声で読んだ―。

      阿修罗并不想听他多说,而是弯腰去触碰那朵莲花。却看到墓碑上不仅有自己的名字,还有短短的墓志铭,于是小声地念出——

      「再会に乾杯」

      “「敬重逢」。”

      司祭は破顔一笑した。「そのとおり、帝釈天様が自ら刻まれたもの。あなたもようやく分かったようだ。阿修羅様は疑いなく、真の意味で歴史に名を刻んだ英雄であった。」

      祭司兴奋万分,“没错,是帝释天大人亲手所刻。您总算是听进去了,阿修罗无疑是真正值得历史铭记的英雄。”

      「なかなかうまく刻んだものだな。」阿修羅は墓碑の文字をなでつつ、もっていた蓮の花を目の前の墓に捧げた。「だが、名を刻んでもらう必要はない。歴史もそこで終わるわけではない。私と帝釈天との物語はまだまだ続くのだからな。」

      “刻得还不错。”阿修罗抚摸着墓碑上的字迹,最终放下了手中的白莲,将它献给了眼前的无心之墓。“但铭记就不必了,历史也不会在这里停留。因为我和他的故事,还远远没有结束。”

      阿修羅が一人で神殿、そして帝釈天を祀る善見塔に攻め込むと、そこには運命の宿敵が待っていた。帝釈天は王座の上から、まるで数百年も離れていたのではなく、昨日分かれたばかりのように平然と阿修羅を見下ろした。

      当阿修罗单枪匹马杀进神殿,又杀进了供奉着帝释天一人的善见塔,在那里,他找到了自己命中注定的宿敌。帝释天站在王座上居高临下地看着他,波澜不惊,仿佛与他并非数百年不见,而是昨日才分别。

      「ようやくやってきたな、阿修羅。この数百年間で天域の姿は全く変わった。私も貴様が永遠に手の届かぬ地位におさまった。貴様は元の場所に戻ってきただけだな。この神殿の下で殺し合い、もがく…」

      “你终于来了,阿修罗,这数百年,天域已天翻地覆,我也坐上了你永远也不可及的高位,你却不过再次回到原地,在这神殿之下,厮杀,挣扎。”

      「帝釈天、それは貴様の自業自得の繁栄だ。」阿修羅が言う。

      “帝释天。”阿修罗说道,“这是你作茧自缚的繁荣。”

      「この世界はまゆ、貴様も私もみなさなぎだ。違いは誰が最後に蝶となれるかというだけに過ぎぬ。」

      “世界为茧,你我皆在蛹中,区别不过是,谁最后能化蝶罢了。”

      帝釈天は言う。「天人族が当時この異界へとやってきたとき、力をもって鬼族を震え上がらせ、最後には今の土地を譲らせたのだ。しかし、天人はおごり高ぶり、鬼族の進歩に気づかなかった。鬼族は長い殺し合いと戦いを通じて我らの強敵へと成長していたのだ。鬼族は蝶、天人はさなぎだった。貴様も私もかつては戦士だった。私は貴様に、戦いをこの手で終わらせると誓った。私は王座へと登り、貴様は私に敗北し、牢獄に押し込められた。天域は私の支配によって姿を全く変え、我らのかつての理想を実現し、戦いを完全に終わらせた。私は蝶、貴様はさなぎだ。」

      帝释天说道,“当年天人一族来到这异界,曾以实力震慑鬼族,使妖鬼闻风丧胆,最终让给我们如今的一方土地。可天人自恃强大,却没看到鬼族的进步,在漫长的厮杀和战争中,鬼族成了我们的强敌。是以鬼族是蝶,而天人是蛹。而你我曾同是战场上的将士,我与你发誓要将纷争一手终结。我走上王座,你败在了我的手上被我打入牢狱。在我的统治下,天域天翻地覆,达成了我们曾经的理想,彻底终结了战争。是以我是蝶,而你是蛹。”

      阿修羅は問いただした。「戦いを終わらせる必要など全くない。貴様はあらゆる殺戮、争いを深淵の牢獄へと放り込んだだけだ。」

      “战争根本就没有结束,”阿修罗质问道,“你只是将所有的杀戮,争斗,全都踢进了深渊之狱。”

      「阿修羅よ、貴様はやはり分かっていない。」帝釈天は冷たく笑った。「貴様をひと目見ただけで、天人と鬼族との戦いがいずれ必ずや終りを迎えると分かった。運命がこの戦いを終わらせる英雄を誕生させたからだ。貴様が敵を討ち滅ぼすたびにいつも感じていた。貴様が凱旋し、衆人の前で戦争の終わりを高らかに告げる一方、その平和が決して来ることはないと想像していた。」

      “阿修罗,你还是不明白。”帝释天冷笑道。“在看到你的第一眼,我就知道天人和鬼族的战争终将结束,因为命运已经诞生了结束这场战争的英雄。每当你冲锋陷阵的时候,我都在思考,我想象着你乘胜归来,在众人面前高声宣告战争结束,却发现那样的和平,根本不会有到来的一天。”

      帝釈天は大声で言った。「貴様は一つの戦争を終わらせたが、これから戦争はまだいくらでも起こる。その戦争を誰が終わらせるというのだ?始めから終わりまで、全て私が貴様に進むべき道を指し示していたのだ。私がどう決めればよいか分からぬとき、貴様に何ができるというのだ?」

      帝释天高声说道,“你结束了一场战争,却仍会有千千万万的战争在未来等着我们,那些战争又该由谁去拯救?从始至终,都是我在为你指路,引领着你向前。当我都不知该如何论断的时候,你又能做得了什么?”

      「帝釈天よ、分かっていないのは貴様の方だ。王者は常勝不敗で軍の先頭にまっすぐと立っていなければならぬ。目の前にひたすら繰り返される戦いがあったとしても、一つ一つ勝ち進んでいかねばならぬ。王座の下に犠牲となった同胞の死体が積み重なっていても、骸を踏んで刀を振るわねばならぬ。敗北の瞬間までそうあらねば、真の王者とは呼べぬ。王は死の瞬間まで進み続けねばならぬ。止まっていいのは身が砕け散ったときだけだ!しかし、貴様はその逆だ。十善業道とはかつて歩いたことのある古い道に過ぎぬ。この世の無数の民の運命を貴様一人で決められるものか!」阿修羅が言う。

      “帝释天,不明白的是你,”阿修罗却说道。“为王者必须常胜不败,屹立于阵前,哪怕眼前是千千万万轮回往复的战争,也必将一个一个战胜过去,哪怕王座下是千千万万枉死的同胞尸骸,也必将踏着骸骨挥刀奋起,只有这样,直到败北的一瞬,才配称得上真正的王者,身为王,直至死期,都不可停滞不前,粉身碎骨方能停歇!可你却反其道而行!十善业道不过是在走过去的老路。世上千千万生灵的命运,岂能由你一人论断!”

      帝釈天は尻込みすることなく立ち上がり、力強く阿修羅に答えた。「無数の一族の命…みな弱者ではないか!運命を奴ら自らに預けたとて自らで守りきれると思うのか?辺境の小国に生まれた貴様がこの世の弱肉強食を知らぬはずがあるまい?」

      帝释天站了起来,并不退缩,对着阿修罗掷地有声地回答道。“一族性命千千万,却尽是弱者,将命运交给他们自己,难道他们就能守得住?你生于边陲小城,难道见得最多的,不就是弱肉强食?”

      阿修羅が長剣を抜き、剣で帝釈天の王座を指し示した。「貴様は一族の王だ!弱者を守るのは貴様の役目ではないか!それができなければ、貴様はあの十天衆とどう違うというのだ!」

      阿修罗将长剑一挥,剑指向帝释天的王座。“你是一族之王!守住弱者本就应该是你的责任!不然你与那十天众又有什么区别!”

      帝釈天は阿修羅の剣に少しもひるまず、一段一段と下がり、阿修羅の方へと近づいてゆく。「私とこの世の全ての者との違いはただひとつ、私が争いの本質を看破しているということだけだ!あらゆる争いは違いにより生まれる。個体同士、種族同士の違いがこれほど多くの悲劇を生んできたのだ。全ての者が理解し合い、自らのことだけを考えなくなれば、争いは消えてなくなる。万物万民の中で真に理解し合えるのは天人族だけだ。我らは忉利天神の精神から生まれた。故地忉利天の精神の海の中で我らの精神は自他の別なくつながっていた。霊神体こそが我らの命であり、□□は器でしかない。私は天人の霊神体に希望を見たのだ。この世のあらゆる争いをなくすため、天人は進化する必要があるのだ。十善業道は天人を選別するためのもの、深淵の牢獄は天人の進化のための戦場なのだ。私がこの善見塔をつくったのは、その進化の果てから帰還する勝者を待つためなのだ!」

      帝释天丝毫不惧阿修罗的剑,拾级而下,迎着他的剑,一步步朝着阿修罗走来。“我与世上所有人的区别都只有一个,就是我看穿了纷争的本质!所有战争因差别而生,个体与个体之间,种族与种族之间的差别带来了如此多的悲剧。倘若所有人都能够互相理解,不分彼此,纷争就会彻底消失。而生灵万物里,只有天人一族,是唯一能真正互相理解的种族。我们从忉利天神的精神中诞生,在故乡忉利天的精神之海,我们精神相连,不分彼此。灵神体是我们的生命,而□□不过是附加品。从天人的灵神体中,我看到了希望。为了彻底消除世间的纷争,天人必须进化。十善业道是天人的初选,深渊之狱则是天人进化的战场。我建起这座善见塔,就是为了等待从这进化的尽头归来的胜者!”

      「阿修羅よ、私とともに忉利天の降臨を迎えるのだ。かつての忉利天神は自らに敗北するほどに惰弱だった。しかし貴様は違う!」

      “阿修罗,和我一起迎接忉利天的降临吧,曾经的忉利天神太过懦弱,他败给了自己,可你却不同!”

      「私が自らに打ち勝ったとして、他の者はどうなる?」阿修羅が答える。「貴様の民、鬼域の鬼族、そして陽界の住人たち…みながみな私のように強くなければ、貴様の理想郷とやらにはふさわしくないと言うのか?」

      “就算我能够战胜自己,那么其他人呢?”阿修罗质问道,“你的子民,鬼域中的鬼族,还有阳界的住人,难道每一个人都要像我一样强大,才配得上你的天国吗?”

      帝釈天が言う。「この百年間、私は邪念にさいまなれる苦しみを嫌というほど味わってきた。今日まで何とか持ちこたえるため、私は幻術を日々鍛え続けてきた。その結果、誰であっても幻境への輪廻を繰り返せば、理想の人生を手に入れ、最終的に自己を浄化し、純粋な魂に生まれ変わることができると悟ったのだ。忉利天が降臨すれば鬼域は精神の海となる。私は忉利天神と同じように共感によって全ての者の意識をつなぐ。私はあらゆる魂を浄化し、鬼域と陽界の民の魂の補完と統一を実現してみせよう。この数百年間、私は天域中に蓮の花の結界を張ってきた。邪念をもった民は浄化されて蓮の花から生まれ変わり、忉利天で再会する。それからは、新たに生まれた魂のように、苦しみのない精神の海で暮らし続けるのだ。」

      帝释天说道,“这百年来,我饱受恶念侵染之苦,为了能撑到今日我苦练幻术,日渐精进。我发现每个人都可以通过不断重复轮回幻境,找到最想要的人生,最终自我净化,重生为纯洁的灵魂。忉利天降临后,鬼域会化为精神之海,我会和忉利天神一样,以心灵共感链接所有人的意识。我将净化所有的灵魂,为鬼域和阳界的众生完成灵魂的补完和统一。这数百年间,我已在天域布满了莲花结界,带有恶念的众生会从莲花中重生,变得纯洁无瑕,再度前往忉利天与彼此重逢。如同新生的灵魂,从此生活在没有痛苦,快乐永恒的精神之海中。”

      阿修羅が問いただす。「彼らの考えを聞いたことはあるのか?貴様の民に、生まれ変わり、再会したいかたずねたことはあるか?」

      阿修罗继续质问,“你问过他们的意思吗?你问过你的子民,他们愿不愿意重生,愿不愿意重逢?”

      「貴様は私と再会したいとは思わないのか?私はここにはいない。阿修羅よ、ここにいるのは貴様の記憶にある存在ではない。貴様が訪ねてきた相手はここにも、この世界にもいない。貴様の記憶の中の帝釈天はずっと忉利天で貴様を待っている。」帝釈天が答えた。

      “难道你不想与我重逢吗?”帝释天反问,“我并不在这里,阿修罗,在这里的已经不是你记忆中的那个人。你来找的那个人不在这里,也不在这个世界。你的帝释天,他一直在忉利天等着你。”

      「奴とはすでに会っている。私の目の前にいる。貴様こそ奴だ。そのことに最初から変わりはない。」阿修羅が答えた。「私が知っているのは、どんな困難もものともせず世界を救おうとする、あらゆる代償をいとわず理想郷から人界へと降臨しようとする者ただ一人だ。奴は戦火をくぐり抜け、両手を血に染めても決して変わろうとしない。」

      “我已经见到了他,他就在我的面前。你就是他,从始至终没有变过。”阿修罗回答道,“我只认识一个不折不挠想要救所有世人的人,一个不惜一切代价想要那至善天国降临人世的人。那个人即使穿越战火,即使满手血腥,也固执地不肯改变。”

      「貴様の言う奴であれば、私が犯すような罪は決して犯すまい。」

      “你口中的那个人绝不会犯下我所犯下的罪。”

      「貴様は罪を犯した、帝釈天。貴様は自分では一族を無数の争いから守れぬことを恐れている。自分が民の期待に応えられぬことを恐れている。貴様は人びとに、本当の貴様が、自分の利益をもたらしてくれるときは大事にされ、役に立たないときは捨てられ、人びとの後ろに隠れて自分の無力を嘆き、誰かに助けてもらうことを待つしかない軍医のような存在であることを知られることを恐れている。だから貴様は人びとを失望させるような王を演じ、十善業道を実践させ、かつての戦友をみな殺しにしたのだ。そして自らが全ての者に見捨てられる日を、自らが誰かにとってかわられる運命を待っているのだ。」

      “你犯下了,帝释天。你怕自己不足以从万千战事中守住一族的命运,怕自己无力承担众人的期许。你怕人们窥见真正的你,窥见那个带来利益时能被家人疼惜,没用时就被弃之不顾,一直躲在人们的身后哀叹自己无力,只能等待别人拯救的军医。所以你故意去当一个令人失望的君王,颁布十善业道,对自己曾经的战友赶尽杀绝。安然理得地等待自己被所有人抛弃的一天,等待自己被取而代之的命运。”

      「阿修羅よ、貴様は自分が私にとってかわれるとでも思っているのか?」

      “阿修罗,你难道认为自己有资格取代我吗?”

      「それは自分に問うべきではないのか、帝釈天よ?なぜ私が貴様にとってかわれると考えるのだ?私が向かうところ敵なしだからか、私が暴虐で人殺しを好むからか?それとも、友ならば自分の求めを拒むことはあるまいとでも思っているのか?」

      “这难道不该问你自己吗?帝释天,你为什么会认为我有资格取代你?是因为我所向披靡,还是因为我暴戾嗜杀,是因为你觉得我是你的挚友所以我不会拒绝?”

      「全て貴様が一方的に構想する理想郷と同じだ。貴様に浄化され、操られ、貴様の理想郷の住人となるつもりがあるのか、貴様は民にたずねたことはないではないか!」かつての戦神は再び手にもった長剣を振り上げ、白衣をまとい、王冠をいただき、王座に座ったかつての友を指し示した。「貴様が犯した罪は私が背負おう。」

      “这一切就和你一厢情愿的天国计划一样。你从来没有问过你的子民,他们究竟想不想被你净化,受你摆布,成为你天国的住人!”昔日的战神再度举起手中的长剑,指向身穿白袍,头戴王冠,立于王座之上的昔日友人,“你犯下的罪孽,我来承担。”

      「帝釈天よ、貴様に王となる資格はない!」

      “帝释天,你不配为王!”

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