三日月宗近:「享保名物帳」には山中鹿之助と毛利大膳大夫のもと家来としている。
一期一振:「毛利家記」に云天正十八年九月十八日殿下様(豊臣秀吉をさす)御成り御進物御太刀吉光(注に一期一振と云赤胴作ツブ桐とあり)御馬(イタヤ鹿毛と云)右御披露小早川前侍従隆景とある、さすれば此太刀毛利家に傳り太閤御物となり其のち徳川家に歸り尾州家へ賜はりしものなるべし、維新後同家より献上、現に御物となる。この刀「埋忠押形」には「上様へ上る尾州大納言様へ御成の節」とあり下に「嵯峨角の倉より出づる」と記せり、其後ち毛利家の物となりしにや。
「増」三好下野入道口傳に曰、吉光太刀一振もなし一期一振とて越前にありとなす。下野入道罷り越候へも無之とあり、毛利家へいたる前越前にありしにや。