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5、番外:蝶愿 ...
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桜田君、ご無沙汰しております。お元気でいらっしゃいますか。
初めてお会いしたあの夜のことを、今でも覚えています。あなたの袂には雨の気配が漂っていましたが、あなたのお目には、ほかのお客様とは違う深くて暗い闇が宿っていました。
その闇は、私と同じように、過去に囚われ、未来を見失った者の闇でした。
「安青」
初めてその名をお聞きした時、本当に嬉しかった。だが、その名は永遠の別れの合図となってしまいました。その時のわたくしはまだ知りませんでした。
もし、この儚い命であなたの未来を贖うことができるなら――どうか、「桜田青」でもなく、「安青」でもなく、ただ、あなた自身でいられますように。
玉蝶屋の蝶衣は、もはやこの世にはおりません。紅葉の下には、理光恵子だけでした。
どうかいつか、東国での日々を思い出されるとき…あなたの人生に、こんな私がいたことを、仄かに思い出してくれますように。
愛しています。永遠に。
(樱田君,好久不见,近来一切可好?
我至今仍清晰记得我们初遇的那个夜晚,你的衣袖间带着雨水的气息。然而你的眸中,却有一种与其他客人不同的深邃黑暗。
那黑暗,和我一样,是被过往牢牢禁锢,在命运中徘徊的人才会有的眼神。
“安青”
当你第一次告诉我你的姓名时,我真的很开心。可那时的我却不知道,这个名字,竟会成为你离我远去的告别信号。
倘若,我这条脆弱的生命能赎回你的未来,愿你不必再做“樱田青”,也不再背负“安青”的使命,而是仅仅只成为你自己。
玉蝶屋的蝶衣,已经不在。红叶之下,只有你的理光惠子。
唯愿某年某日,当你忆起在东国的岁月时……也能偶尔想起有过这样一个我,曾存在于你的生命中。
我爱你,直至永远。)